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映画ランキングとの対話

2026-06-05||鳥原 学
近所の純喫茶に入り、何気なく置いてある映画のムックを手にして席についた。“品田雄吉が選ぶ映画ベスト10”とかなんとか、書いてある、なかなか年季の入った冊子である。

コーヒーを一口啜りながら、「さて、品田先生の目利きはどのような塩梅か」などと思いながらページを開くと、思わず吹き出しそうになった。タイトルの横に、先客の誰かが独自の点数を書き込んでいる!
落書きとは、なかなかマナーの良くないことではあるが、全てのタイトルを採点しているところから、この御仁もなかなかの映画愛好者であるらしい。そう認めると、この薄いムックの面白みが増した。品田先生の選と私の記憶を照らし合わせるだけでなく、この御仁の採点とも話し合わねばならないからだ。

つまり「品田先生、『許されざる者」が一位ってありえなくないっすか?」とか思うほか、先客の『ショーシャンクの空に』の10点、『ニューシネマパラダイス』の5点の意図を考えたりしてしまう。いや、評論家よりも逆にこの人の採点基準というか“好み”が気になって仕方ない。単館上映のアート系が好きそうではあるのだが……。

などと推理を巡らせた、日曜の昼盛りのひと時であった。