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『バケペンのマミコちゃん』というマンガを買ってみた

2026-03-14||鳥原 学
昨日、書店で見かけた、いけだたかしさんの『バケペンのマミコちゃん』というマンガを買ってみた。中学に入学したばかりの、人見知りで勉強もスポーツも苦手なマミコが写真部を立ち上げていくというストーリー。最近はこういう「写真部もの」とでも言うような作品がちょこちょこあるようだ。
本作がユニークなのは、その写真部がフィルム専門であること。マミコは祖父の遺品のペンタックス6x7を使い、四苦八苦しながら写真の面白さを知るのだけど、他にもコンパクトからなにから出てくる。けっこうラッキーの引き伸ばし機の使い方やセコニックの露出計とかの話もあって情報量が多い。
あと興味深かったのは、なぜ写真部がフィルルム限定かという設定。3年前までこの中学には普通の写真部もあったが、ある部員が女性徒の写真をネットで売ったという不祥事が発覚して取り潰されたということになっている。実際にこういう事例があるのかどうかは知らないが、蓋然性は感じられる。

フィルム写真ブームを背景に描かれている作品だが、私たち中高年が読んでも共感する部分は多分にあると思う。原体験を思い出させるというか。考えてみると、亡くなった主人公の祖父というのは私と同じくらいであってもおかしくないのだ。何をこの世代に残せるのだろうか、なんて思いながら読んでしまった。