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子どもと写真は勝手に成長するらしい。

2021-12-03||鳥原 学
今朝、ネットで展覧会を情報を検索していたら、目黒区美術館の区民ギャラリーで寺田哲史「TIME SERIES」が目に留まる。かつてGGの「1_WALL」展に応募していた作家だ。会期を見ると日曜までとあって、慌てて見に行く。
作品は「妻の妊娠から出産、生まれてきた子供の成長記録。
日々の記録写真を、撮影した日の新聞に転写した」というもの。かつて見たときは、まだ妊娠から出産までの期間の記録だったが、あれからすでに4年ほども経っている。作品点数は、区民ギャラリーの広い壁を一列に飾れるだけの量に増えている。撮り方も変わって、まったく衒いのない家族スナップのそれになっている。良い変わり方なんだろうと思った。
ギャラリーには寺田さん本人がいた。彼は山梨在住だが、毎日片道2時間以上かけて通っているそう。ご苦労様です。展示に関しては殆どアナウンスしてないとのことで、なんと勿体ない!

子どもと作品は、作った本人の意図とは違う方向で成長するもののようで、それを見られて良かった。