渋谷の再開発がずっと続いている。完成は東京オリンピックはもちろん、大阪万博も終わった2027年だそうだ。
この工事のおかで、歩行者はとても不便だ。工事の進捗に応じて歩行者通路が変わっていくからだ。
けれど、この複雑な変化は、写真を撮るにはとても面白い。
建物が壊され、道路が深く掘られ、そのあとは遮蔽物で覆われる。
一瞬だけ空が広くなり、そこを突きさすように新たな高層ビルが姿を現す。
『建築の黙示録』で解体中の建物を撮った宮本隆司さんは、解体されるときに建物ははじめて自由になると言っていた。
ああ、こういうことなんだなと思いながら、その模様をいつも眺めている。