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4/14 阿古真理の新著『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』発売!

2021-04-15|阿古 真理

『料理に対する「ねばならない」を捨てたら、うつの自分を受け入れられた。』(幻冬舎)

この本は、noteの記事から生まれました。
noteは、スープ作家の有賀薫さん、料理教室主宰の伊藤尚子さんと立ち上げた「[新しいカテイカ研究会]{https://note.com/atarashiikateika/m/m33e0fb8e12e4}」の活動の一環として書き始めました。今は、小説の形で家事の多様な正解を探っていますが、最初は「もっと家事はラクでいいんじゃない?」という自分の考えを連載しました。一度、うつで大変だったときに考案した「ミニマム料理」について投稿したところ、大ヒット。編集者の目に留まってテーマをうつ体験記に絞って書き下ろしたのが新刊です。noteは私にとって、新しいジャンル開拓のための場。おかげで、ふだんは食文化史の本を出すことが多い私が、今回は料理をラクにする方法論、家族を含めた病気とのつき合い方、生き方まで考える本をつくることができました。

 

内容紹介

うつ病になったら、料理がまったく出来なくなってしまったー。食をテーマに執筆活動を続ける著者が、闘病生活を経て感じた「料理」の大変さと特異性、そして「料理」によって心が救われていく過程を描いた実体験ノンフィクション。

36歳、うつ発症! 恐るべき食い意地 「選ぶ」はかなり難しい うつのおかげで生まれた時短ミニマム料理 豆腐に皿が入らずパニックになる お好み焼きをつくるのはこんなに難しいことなのか 「献立を考える」は、なぜハードルが高いのか ワンパターン献立に救われる しんどいときは一汁献立に頼ってきた 鍋を食べ終えるために床に寝転ぶ なぜ日本のキッチンはやる気を奪うのか 生まれてはじめて「生きてて良かった!」と思った日 「ていねいな暮らし」になぜ私たちは愛憎を抱くのか 料理情報の波に溺れて病まないために 外食の効能について考える うつと自分を切り離して考えるようになってきた~気分を変えるピクニック弁当~ 二つの震災 「底つき」の馬鹿力 料理研究家・辰巳浜子さんの本から学んだ料理の楽しさ 家事分担は「量」だけでは語れない 料理が楽しいことを思い出した日のこと 料理は億劫であり、同時に楽しいものである。