大きくはタイトルの通りのテーマなのですが、女性が生きづらい社会の要因を探る、フェミニストとしての仕事です。
自分が抱える母親との問題や、社会に対する憤りなど、感情的な怒りを制御し、きちんと人に届く言葉にしていくまで、もう何度も書き直しました。
企画自体、実は10年越しというものでもあり、いろいろな思いが詰まった内容です。
最初の章は、私と母の関係を起点に、母娘関係が難しくなる要因を考え、二番目の章で、母娘を取り巻く社会の問題を考え、そして最終章で、平成以降に出た写真や映画、漫画などに現れた変化の可能性を探ります。
表紙とか帯を見ると、「男性に読んで欲しい」感が結構ありますね。まあ女性が生きづらいのは、女性に差別的な構造のせいなので、男性たちに何が問題かちゃんと気づいて欲しいというのはあります。でも、何よりも、しんどい思いをしている女性たちに私は一番読んで欲しいです。
とはいえ、私自身のつらい過去とか失敗談も、具体例として結構入っているので、身内とか、身近な人が読むと恥ずかしいとも思うし、批判されると怖いなあとも思います。
反応は怖い、けどぜひ読んで!とジレンマの本です。