Birdsinc

関西エッセー その1

2019-10-06||阿古 真理

関西に出張して、歩き倒して食べまくりました。食べることがお仕事って、ラッキーと思ったのですが、もちろんめちゃ楽しかったのですが、スケジュールを何度も組み替えることと、それを実行することは、大変でした。でも楽しかった。食事につき合ってくださった方々とも、楽しく。やっぱり関西の冗談交えたおしゃべりのノリは心地いいのです。ノリとツッコミの会話は子どもの頃に身に着いちゃっているので、大変じゃないんですよー。

天神橋筋商店街

実は今まで一度も歩いたことがなかった、天神橋筋商店街を端から端まで歩く。どうやらおいしそうな飲食店、チェーンのドラッグストア、やたらとある古本屋、やる気十分の良書が揃った新刊書店、なんでもある商店街なのです。
有名なコロッケ屋さんは、何度行っても行列でした。
出張や旅行をすると、なぜか毎日行ってしまう場所があるのですが、今回は天神橋筋商店街と南森町がそうでした。

天神橋筋商店街のアーケードを歩く

初日のごちそうは、なにわ料理でした。これは数十年しか歴史はないのですが、そもそもあった大阪の食い倒れ文化をベースに生まれた料理です。
地産地消とは考え方が違います。何しろ大坂は天下の台所で各地から食材が集まっておりましたので、食べなかったけど、ビフカツコロッケも入るという……。しかし、ベースは日本料理です。
ハリハリ鍋から生まれた、「サエズリと水菜」
丁稚さんたちが鰻の頭と豆腐で食べたことから生まれた、ちゃんと鰻の身が入った「鰻と焼豆腐の有馬煮」
そばにある天神さんをイメージした「天神紅梅蒸し」
大阪で愛されるマナガツオを味噌漬けした昔の定番「まながつお味噌煮」など。
私は地元育ちで、大阪市内は特に20代は仕事でプライベートでうろうろしたけど、母親が広島出身なこともあり、大阪文化は知らないことがいっぱいあるのです。勉強になりました。
なんといっても、おいしかったです。