birdsincは、生活史研究家・作家の阿古真理と、写真評論家の鳥原学によるofficeです。
戦後日本の写真の在り方を、世相の変化とともに叙述。写真史のエポックをつくった人々の証言を挟みながら、写真史の連続性と断絶がテーマである。その後の仕事の起点となったデビュー作。
本邦初の料理研究家史。表題に挙げた二人のほか、江上トミ、飯田深雪、辰巳浜子、土井勝、有元葉子、ケンタロウ、コウケンテツなど、多士済々の料理研究家の歩みと同時に、女性史も描く。家庭料理の担い手の変化が、提案する料理に影響を及ぼすからである。ヒット作。
『主婦の友』『きょうの料理』『オレンジページ』など人気メディアに掲載されたレシピから、家庭料理の変遷を描く。小津安二郎、向田邦子、槇村さとる『イマジン』、よしながふみ『きのう何食べた?』など人気作品から食卓の変化も読み解く。新聞各紙で書評掲載。台湾語訳もあり。
「人はなぜ料理をするのか?」が気になり書いた本。前半はスープや保存食など、人類が生み出した料理の知恵とその歴史、後半は仕事との板挟みで苦しむ女性たちの現場から、誰がどのように料理を担うべきなのかを考える。ダ・ヴィンチニュースに書評が載りました。
なぜ母は娘を抑圧するのか。その社会的背景を読み解く本。私自身の体験を踏まえ、「ていねいな暮らし」や、郊外のライ […]
好き嫌いがはっきり分かれるパクチーを入り口に、日本で流行って定着したアジア料理=アジア飯の歴史をたどる。戦争や革命が密接にかかわるアジア飯の流行には、アジアやヨーロッパの歴史も関わる。今は移民増加の現状も関係する。日本経済新聞に「アジアが持つ複雑な過去を、新しい視座から読み解く本」と書いていただきました。
母に取材した食体験を軸に、農家の嫁だった祖母と、専業主婦の母、仕事を持つ私が整えてきた食卓をたどる。時代背景まで描くことで、多くの人から「昔はうちもこうだった」という声をいただいています。平松洋子さんが朝日新聞書評欄で書いてくださいました。
災害、下町の生活、安保闘争、産業開発など高度成長期の日本を、斬新なカメラワークで切り取った写真家の仕事を、作品とインタビューで振り返った。本書では序文とインタビューを担当。
2004から2006年にかけ、リクルートのメセナギャラリー「ガーディアン・ガーデン」が主催した「フォト・ドキュメンタリー「NIPPON」」。若手写真家15名が、21世紀の新しい日本をドキュメントしようとする試みを一冊にまとめている。若手写真家の眼を通してどんな日本が見えてくるのか。21世紀初頭のリアリティが詰まった本書で、審査員と解説を担当。
日本のパンの歴史を描いた本。銀座木村家が生み出したあんパン、本格フランスパンを導入したドンクなど時代を代表するパンの誕生物語。また、パン以前のまんじゅう、粉ものの歴史、在日西洋人が感じた日本のパンなど、幅広い視点で日本人とパンの関係を描く。日本経済新聞の書評に出ました。
子ども時代から現在に至る、私の食体験を描くエッセイ集。昭和育ちにとっての初めての体験、忘れられない母の田舎での体験、海外旅行で発見したこと、出張や旅行で知ったこと。恥ずかしい体験も心の栄養になってきた。東京新聞で酒井順子さんが書評してくださいました。
『昭和育ちのおいしい記憶』から、有名作家たちに混じって、エッセイを1本収録していただきました。